
レース終盤になると、ウマ娘の速度が大きく上がると同時に、
持久力の消費が跳ね上がります。
ステータス「根性」は、このレース終盤における持久力の消費を抑えるために必要となります。
中盤以前の持久力消費に対し、レース終盤の持久力消費は
以下のグラフの通りに変動します。

根性が100の場合、レース終盤の持久力消費は約1.82倍。
これが根性を400まで上げると持久力消費を約1.41倍まで抑えることができます。
これにより、スタミナのステータスを余分に上げる必要がなくなることがメリットです。
しかしグラフを見ると、根性の値が500を超えたあたりから、持久力消費の倍率の傾きが緩やかになっていますね。
このことから分かるように、
根性は、上げれば上げるほどその恩恵を受けにくくなるステータスです。
一般的に根性は「400」程度あれば十分といわれる理由は、
それ以上根性を上げてもレースへの恩恵が少なく、ほかのステータスを上げたほうが有効であると考えられているからです。
今回は、根性タイプのSR、SSRサポートカードのトレーニング性能を比較していきます。
前提:どのトレーニングを何回行うか
算出方法については以下の記事をご覧ください。
この性能指標の算出方法では、
トレーニングの配分によって性能の値が微妙に異なってきます。
得意率の高いサポートカードは、
得意練習の配分が大きければ大きいほど、性能が高く見積もられる傾向にあります。
その点を留意の上でご覧ください。
今回は根性サポートカードにつき、トレーニングの配分は、
スピード:24回(うち夏2回) 根性:16回(うち夏4回) 賢さ:8回(うち夏2回)
として算出します。
比較結果
完凸根性SR、SSRの性能は、以下の順となりました。

根性のトレーニング配分が少ないにもかかわらず、1位2位は目覚ましいステータス上昇値です。
特筆すべき点について次項にまとめます。
特筆事項:全体的にステータス上昇値の総計が高い

1位の「アイネスフウジン」、2位の「スペシャルウィーク」が、
共にスピードカードの王者キタサンブラックを超えるステータス上昇値となりました。
また、最下位のナイスネイチャでもステータス上昇値が「1030」と、
すべてのサポートカードが高いトレーニング性能を持っていることが分かります。
要因としては以下が考えられます。
- 根性トレーニングそれ自体が、ステータス上昇を狙いやすい
サポートカードが誰もいないときのスピードトレーニングLv.1によるステータス上昇基礎値は、「スピード+10、パワー+5」。合計15です。
それに対し、同条件の根性トレーニングLv.1によるステータス上昇基礎値は「スピード+4、パワー+4、根性+8」。合計16です。
わずか1の差ですが、これに各種サポート効果が乗るわけなので、その蓄積によるものと考えられます。
ちなみにスタミナLv.1とパワーLv.1は合計13、賢さは合計11なので、
根性は最もステータス上昇値が伸びやすいトレーニングです。
- スピードボーナス、パワーボーナスの恩恵が大きい
「スピードボーナス」や「パワーボーナス」は、ステータス上昇基礎値に加算されるボーナスです。
スピードトレーニングで「スピードボーナス+1」が乗った場合、基礎値10に+1されるため倍率に換算すると10%アップとなりますが、
根性トレーニングで「スピードボーナス+1」が乗った場合は、基礎値4に+1されるため倍率に換算すると25%アップもの大きな恩恵になります。
根性トレーニングにおけるスピードとパワーの基礎値が低いことでボーナスの恩恵が大きくなりやすく、それがステータス上昇値の合計に影響していると考えられます。
注意事項:根性サポートカードはステータス上昇値で価値を測れない

これだけステータス上昇値が高いにもかかわらず、
チームレースやチャンピオンズミーティングにおける根性サポートカードの使用率は著しく低いです。
なぜなのかは冒頭での説明の通り、
「根性」は、上げれば上げるほど、その恩恵を受けにくくなるから。
スピード・スタミナ・パワーと違い、一定以上まで上げるとその恩恵以上に、
ほかのステータスを伸ばす機会を失う損失のほうが大きくなります。
必要以上に根性を伸ばしてしまう根性サポートカードは、
ステータス上昇値が高いだけではレースの勝敗になかなか貢献しづらいのが現状です。
入れる場合は、「とりあえずA+ランク、Sランクのウマ娘が作りたい」、「貰えるスキルが優れている」といった目的であることが多いですね。
次回は賢さサポートカード
こうして根性のステータス上昇値が高い事実をみると、
上げれば上げるほど恩恵を受けにくくなる根性の特性をカバーするために
平均してトレーニング性能が高いサポートカードがラインアップされているのかもしれませんね。
この特性を利用して、トレーニング性能(特にトレ効果アップ)の高い根性サポートカードを編成に1枚差して育成するケースもあります。
友情ポイントで獲得できる「ハルウララ」などはその代表例ですので、サポートカードが充実していない場合は試しに使ってみることをおすすめします。
次回は賢さサポートカードの性能を比較していきたいと思います。
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